音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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シベリウス:交響曲第1番 / ヴァンスカ, ミネソタ管弦楽団 (2013 SACD)

ヴァンスカのシベリウスには、憑き物が憑いていない。

清冽でありながらも決してスタイリッシュには陥らない。シベリウスの語り部として軽薄にもならない。バランスの取れたシベリウスを堪能することが出来る。

シベリウスを注意深く観察しながらも、研究者にはなっていないと表現してもよいか。上澄みを上手にすくい取って演奏に繋げている。

従って、聴き手である自分には、純粋にその音楽に没入することが出来る。音を音としてのみ捉えることを許してくれる。

そこがヴァンスカのシベリウスを好んで聴く理由。もちろん指揮者各々の解釈の差異を見るのにも面白い作曲家ではあるのだが。

シューマン:交響曲第3番 / マイケル・ティルソン・トーマス, サンフランシスコ交響楽団 (2018 SACD)

「中庸」と言う言葉をどう扱うか、だよな。

本当に、ストレートド真ん中なのです。自分の印象としては。

変化球を投げることもなく、実に誠実に演奏しているかのように。かと言って面白味がないわけでもなく。

音も十分に美しい。朗々と歌っている。適度に厚みもある。明るい。

何も悪いところはないのだけれどもね。もしかすると自分の好みが、若干変な方向に偏り始めているのかな?

だとすれば、その偏りを自覚すべくこの演奏を聴いたのは正解と言うことか。

Spotify廃人

Spotifyにドはまりしてしまいまして。

昨日の夕方、外出から戻ってからこの方、ずっとSpotify漬けであります。寝落ち程度しか睡眠を取っていません。食事ももう12時間以上摂っていません。どっぷりと音楽の渡り歩きに専念しています。歩けども歩けども終わりが見えません。

音楽バカとお呼び下さい。自分の趣味はこれ一本のみなのです。

HIMAX! GREATEST HITES AND MORE / HIM (1996 FLAC)

急に聴きたくなったので、TSUTAYAディスカスにて接収。ある所にはある。

伊秩弘将によるオーディション的プロジェクトとでも言えばいいのかな。この当時の第一線の音楽を研究し尽くして、味付けをそのままで提出してみました、的な潔さがよいのですよ。

聴いてみるとインスタントにこの時代のJ-POPの流行、その雰囲気を楽しめる。そこは無邪気に「面白いな、これ」と言う感想でいいのです。

HIMAX GREATEST

If the Moon Turns Green / Diana Panton (2010/2018 DSD256)

昨日から随分と色んな意味で圧の強い音楽を聴き続けていたような気がするので、この辺でチルアウトを。FiiO M11 Pro SSとイヤホンにて。

この一切の音の無駄を省いて、ボーカルを浮き上がらせるための演奏というのもまた素敵なものであって。尖った要素が一切ないのもまたよろしいかと。全てが滑らかかつ穏やかな世界であります。