音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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ニウロマンティック ~ロマン神経症~ / 高橋幸宏 (1981/2021 96/24)

半ばボンヤリとした気分でこれを聴いていたが、そのボンヤリとした気分に輪郭を与えるようなサウンドメイキングが魅力的な1981年作品。

オリジナルを聴いたことがなかったので比較はできないけれども、砂原良徳のリマスタワークと言うこともあってか、楽器による音のグラデーション、レイヤーが明確に伝わってくる。

その音の積み重なりと、この当時のYMOも含め、高橋幸宏が目指していた音楽のソリッドさとロマンティックさが程よくブレンドされて、実に大人向けのソフトロックサウンドが出来上がっているのではないかと。

心地よく耳に入り、そして離れていく作品。

ニウロマンティック~ロマン神経症~ (CD) (特典なし)

西遊記 〜シン・ミックス〜 / ゴダイゴ (2021 88.2/24)

鮮烈な音。

リマスタ&リミックス&ハイレゾ化によって、1978年のサウンドが背筋の伸びた音に生まれ変わっている。元々が風化に強い音源だとは思っていたけれども、まさかここまで装いも新たに、フレッシュな息吹すら感じさせる音になるとはね。

もちろんこれは「この当時」の音ではないことは重々承知の上。それでも現代の技術を駆使して、この当時のバンドの凄みを21世紀の今に見せつける、その全てを見せる音作りになっていることに対しては、諸手を挙げて喜んでよいのではないかと。

とにもかくにも格好いいわけですよ。見違えてしまうわけですよ。

西遊記〜シン・ミックス〜

球体 / 三浦大知 (2018 Blu-ray)

しばらくぶりに『「球体」独演』を通して鑑賞。

完全に気圧されてしまいました。音源をそれだけで聴いても重みのあるアルバムだと言うのに、映像が加わることでさらに凄みが増す作品であると再認識。

とんでもないエンターテイナーですよ。この人は、本当に。

球体(CD+Blu-ray)(スマプラ対応)

ドヴォルザーク:交響曲第7番 / クーベリック, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (1971/2018 SACD)

この郷愁感。

自分は決して大陸系の人間ではないというのに、このドヴォルザークの旋律に、どこか原風景的な匂いを感じるのはなぜなのだろうか。