音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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MODERN TIME / 吉川晃司 (1986/2014 SHM-CD)

布袋寅泰や北島健二の参加が目を引きやすいかもしれないけれども、個人的には打ち込みを中心としながらもそことの落差でキメてくる山木秀夫と青山純のドラム、そしてバキバキな後藤次利のベースプレイに耳が持っていかれるのであります。

もちろんこの時期だからこその吉川晃司の荒削りなボーカルも、聴いていて素直に格好よいのですがね。

MODERN TIME

ヌイグルマー / 特撮 (2000/2020 UHQCD)

仕事明けにこの1枚。強烈にこの1枚。

急に聴きたくなったのだから仕方がない。三柴のピアノにシビれる一時。このピアノがなかったら、たとえそこにいるギタリストがNARASAKIであっても、この音源はスカスカに聞こえてしまうだろう。

それほどまでにピアノのためにあるロックだと思うのよね。過去と今とでは聴くポイントが大きく変わってくるものなのだな。もうこのアルバムと知り合って22年ですよ、22年。

ヌイグルマー

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 / マウリツィオ・ポリーニ, クラウディオ・アバド, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (1992/2022 Hybrid SA-CD)

クラシック音楽を聴くために時間を割くのは久しぶりのような気がする。

と、目に止まったディスクを再生。ポリーニによる明晰なベートーヴェンの演奏。

オーディオのシステムも電源周りを調整したことで、まぁ、よく鳴ること。心地よい数十分間でありました。

www.esoteric.jp

COLOR / Shiho (2022 96/24)

あら、いつの間に出ていたのよ。そして、いつの間にか20周年ですか。Fried Prideからそれほどまでに年月が経ちますか。

などと色々考えながら聴いているうちに椅子の上で眠りに落ちてしまった。低音域の土台がしっかりした録音で、Shiho様のボーカルも自然体。

いいアルバムだな、と思いながらね。また折を見てじっくりと聴き込みます。

COLOR

山下達郎コンサート@高崎芸術劇場

山下達郎@高崎芸術劇場鑑賞。

都内公演のチケットが全く取れない状態だったので、日程が上手いことはまった高崎公演を狙ってみたのです。これが大当たり。座席も1階20列のど真ん中。キャパ2,000人台のホールでのこの位置。好席です。

御大曰わく、明るい曲での構成を、とのこと。終わってみればこれまでの氏のコンサートでは体験したことのない、えもいわれぬ多幸感で満ちあふれた気分での帰り道にこれを書いています。

新作を引っ提げての構成になるかと思いきや「やりたい曲をやります」発言に則った、王道中の王道と言えるセットリスト。

「SPARKLE」も「BOMBER」も「RIDE ON TIME」も「クリスマス・イブ」も「さよなら夏の日」も「アトムの子」も、そして最新アルバムからも。1970年代から2020年代までの総力結集的内容で、それで満足しないはずもなく。

ホールも非常に良い響き。足を踏み入れた瞬間に「ここは良いホールだぞ!」と直感した通り、PAの音が良く回り、メンバーの演奏一つ一つがハッキリと聞こえました。

御大の声も全く問題なく。相当に良いコンディションだったのではないでしょうか。

今回この公演で初めて山下達郎を観ると言う方が三分の二ほどもいたのには驚き。それがかえってオーディエンスの反応の良さにつながり、メンバーの演奏のパワーとして還元されたようにも思えました。

良い演奏、良い観客、良いホール、良い曲、良いボーカル。これで満足しないわけがありません。これこそが山下達郎コンサートに求めるクオリティとパワーなのです。

まだまだその多幸感の余韻が続いています。

明るいとは、心の底からそれを楽しめるということ。

素敵な夜でした。ありとあらゆるすべてのものに、ありがとうと言って回りたい気分です。

トシちゃんは30曲聴けるのにマッチの19曲はなかなかに辛い

本日の在宅勤務中のBGMは表題通り、田原俊彦と近藤真彦でありました。

「やっぱり私はジャニーズポップを定期的に摂取しないと息が詰まるのね」と思い、トシちゃんをまずは30曲ノック的に聴いてみた。ツルリと聴けた。

続いてマッチを聴いてみた。19曲。これがなかなかに辛い。こんなはずではなかったのにと思いながら、それでも最後まで聴ききる。

この差はどこから生まれるのだろうか…と考えてみたところ、なるほど、マッチの楽曲はその多くがロックチューンであることが理由であろうと思うに至った。

あのストレートな歌唱法…暴力的な歌唱に加えてロック。そりゃあ辛くもなるだろうな、とね。楽曲の一つ一つは好き、いや、大好物なのだけれども、連続で固め打ちすると、確かになかなかどうしてアレですな、と。

そんなこんなではありますが、仕事はしておりました。

SMILE / SOTARO (2022 48/24)

半年間もチェックするのを忘れていた作品。

12歳の子が山下達郎、岡村靖幸、Folder(三浦大知)、マイケル・ジャクソンのカヴァーをしていると聞いて、それをチェックしないわけがないじゃないですか。

ようやくここに来て内容を確認。

声変わり前のピュアネスと言うものは確実に存在するよね、と言うのが結論。

ボーカルのピッチは微妙に甘いのだけれども、それもまたこの年齢ならではのこと。それも含めて、歌に対する「好き」さ加減がストレートに表現されていてるので、聴いていて楽しくなってくる。得も言われぬ多幸感につつまれるよね。アルバム全体としても「ハッピー」と表現出来る内容になっている。

トラックやコーラスもボーカルを支える素敵な仕上がりで、その多幸感につながっている。お洒落と一言では片付けられない、愛情のようなものであふれている。子どもに対する愛情であったり、歌に対する愛情であったり、音楽そのものに対する愛情でもあったり。

聴いていて久しぶりにこちらの気分も無邪気に「音楽っていいよね!」と笑みが浮かんでしまう。手放しで素敵です、これ。

SMILE

聴いていると「三浦大知の子どもの頃のジャスト感はやはりとんでもないものがあったな」と思うに至るあたりも、このアルバムが持つ音楽の力を感じさせるのではないかとね。蛇足だけど。

最終結線

昨日の丸一日オーディオ漬けにて、最終的に至った電源結線状態を書き記すべく。

従来のオヤイデ製タップにはアンプをそのままステイで。

パワーディストリビュータにはそれ以外の機器を。

アンプの電源を別系統にしたのは、比較試聴した結果、この方が自分好みの音になったため。パワーディストリビュータに接続させると、やはりパワーがスポイルさせる弊害は否めなかったので。

プレイヤー兼DACもオヤイデ製タップに接続させて試聴したのですが、こちらは中高域がやや金属質になってしまいました。ディストリビュータ経由の方が聴きやすく、また自分好みのバランスの音になってくれていたために、こちらの系統を選択。

また先述のようにNASの100V部分はオヤイデ製のメガネケーブルに変更済。これにてNAS内のCDリッピングFLACファイルも、プレイヤーからのCDオリジナル音との差がほぼ解消されました。比較しても違和感も何も感じられない。

アンプを別系統にしたり、プレイヤー兼DACを差し替えてみたりしたのは、オーディオ師匠様からのアドバイスに則ってのこと。アクセサリーは適材適所で使わなくてはならないと認識したと同時に肝に銘じましたね。

そのような形でこの私の週末のオーディオ作業はほぼ終了。あとは配線の見てくれがまだよろしくない状態なので、こちらを整理したらリスニングに専念しましょう。昨日散々音を聴いたのに、まだまだ聴きたいのですよ。中毒ですな。