音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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Classical Music

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番&第2番 / エミール・ギレリス, ジョージ・セル, クリーヴランド管弦楽団 (1968/2015 44.1/16)

寝落ちから目を覚まし、もうこの長く続く夏の間はどうにもならないと諦める。秋に予定している旅行の計画、そのドラフトを立てながらこれを。たまには古い録音を聴いてみるのもよい。歴史を紐解くがごとく。

マーラー:交響曲第5番 / エリアフ・インバル, 東京都交響楽団 (2013 DSD64)

葬送行進曲が頭の中でグルグルと回り出して止まらなくなったのでこれを。エリアフ・インバルと東京都交響楽団とのコンビネーションで。高校時代からの友人、マーラーマニア、が当時推しに推していたこの録音を八ヶ岳山荘で聴かせてもらい、最終楽章の勢いの…

グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲 / ギル・シャハム, ミハイル・プレトニョフ, ロシア・ナショナル管弦楽団 (1997/2017 44.1/16)

プールからの帰宅後にグッタリしながら何となくこれをチョイス。短めの作品を軽くね。グラズノフのヴァイオリン協奏曲とは、これほどまでに情感的かつどことなくファニーだったのですね。ギル・シャハムのたっぷりと量感を込めて歌い上げるヴァイオリンがこ…

シベリウス:交響曲第6&7番 / サー・サイモン・ラトル, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (2015 48/24)

なんとなくここしばらく主体的にシベリウスを聴いていないような気がしたので。シベリウスが自分の耳に魅力的に聞こえる理由、それは時に拍のしがらみから解放されて聞こえる瞬間があるからだ、と今の今になって気がついた。音と自分が浮遊する瞬間があちこ…

ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番 / ヒラリー・ハーン, マレク・ヤノフスキ, オスロ・フィルハーモニー管弦楽団 (2002/2015 44.1/16)

幽玄、悲鳴、啜り泣きと慈愛、そして責苦の中で全てを終えるかのような人生。一気に描き上げて去って行く様が陰鬱なカタルシスを呼ぶ。ショスタコーヴィチの交響曲は自分にとってはまだ難解の極みにあるが、協奏曲は数十分間のドラマが克明に描かれていて分…

ラフマニノフ&プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番 / デニス・マツーエフ, ヴァレリー・ゲルギエフ, マリインスキー劇場管弦楽団 (2017 DSD64)

何気はなしにタワレコオンラインを見てまして。あまり見た記憶のないアルバムがクラシックチャートに入ってまして。サイトの紹介文を読み、何となくドイツのHIRESAUDIOのサイトを見まして。なんとなく購入していました。これぞ休日マジック。大して期待もせ…

マーラー:交響曲第7番 / オスモ・ヴァンスカ, ミネソタ管弦楽団 (2020 96/24)

クルクルと回るように場面転換をしていくマーラー。これは聴きやすい7番ですね。これまで7番を聴く際にはどうにもこうにもしかめっ面か苦渋の表情を浮かべながら聴いていたような感覚なのだけれども、これは「次にどう来るのだっけ?」とワクワクしながら楽…

ブルックナー:交響曲第4番 / サー・サイモン・ラトル, ロンドン交響楽団 (2022 192/24)

古来の重量級の演奏によるブルックナーももちろんそれはそれで「結構なクラシック音楽を聴いた」と言った修業的満足感を得ることが出来るものなのですが、近年の華やかさに目を向けた演奏もまた自分の好みでありまして。どうもオールドファンには重厚長大な…

ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 / クリスチャン・ツィメルマン, サイモン・ラトル, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (2005/2016 44.1/16)

聴いているうちに段々と収拾がつかなくなってきたので、こんな感じで。あまりにもとっ散らかりすぎて、これを文章としてまとめるのが面倒になってきた。…ええ。呑んでますとも。

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 / クリスチャン・ツィメルマン, 小澤征爾, ボストン交響楽団 (2000/2016 44.1/16)

「キラキラしたお星様から白馬の王子様が舞い降りてきた!」頭のネジが外れたわけではなく、本当にそう思ったのですよ。ツィメルマンならではの中~高音域に宿る独特の煌めきが、そりゃぁもう、魅力全開、ピアノのフェロモン大放出のラフマニノフじゃないで…

ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番 / ゴーティエ・カピュソン, ヴァレリー・ゲルギエフ, マリインスキー劇場管弦楽団 (2015 48/24)

iPad miniで遊びながら聴いていた。ヘッドホンから聞こえてくる音楽はそっちのけで。そんなことは多々ある。

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番&第3番 / ユジャ・ワン, グスターボ・ドゥダメル, ロサンゼルス・フィルハーモニック (2023 96/24)

これまで自分が聴いてきた数少ないラフマニノフのピアノ協奏曲録音物は、いずれも音の抜けがもう一歩足りないように感じられていたのです。それが故に演奏までもがどこかくすんでいるように思えることも。しかしこのユジャ・ワン盤を聴いてみると、それはラ…

ブルックナー:交響曲第8番 / ズービン・メータ, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (2012/2019 48/24)

寝落ち明けに細々とした作業を行い、その後眠りに就くことなくこれを。マーラーは真剣に聴いていて楽しい。ブルックナーは真剣に聴いていて鎮まる。そのような印象を持ちながら。

ショパン:ピアノ協奏曲第1番&リスト:ピアノ協奏曲第1番 / マルタ・アルゲリッチ, クラウディオ・アバド, ロンドン交響楽団 (1968/2021 192/24)

ショパンは恋心、リストは歌心。両者ともに自分の中でしっかりと咀嚼しきっていなかったためか、そのような相当に適当で曖昧なイメージで来ていたのです。「あなたはショパンにもリストにも感動していたくせに、それは上辺だけのものだったのか?」とね。え…

バーバー:ヴァイオリン協奏曲 / ヒラリー・ハーン, ヒュー・ウルフ, セント・ポール室内管弦楽団 (2000/2015 44.1/16)

ヒラリー・ハーンのSONY時代5枚ボックスセットより。初めて聴きました。何年前に買ったんだっけ、このボックスセット。ともあれ。切ない作品。特に第二楽章。この切なさをダイレクトに伝えてくれるヒラリー・ハーンのヴァイオリンがこれまた。自分の中で眠っ…

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番&第3番 / リーリャ・ジルベルシュテイン, クラウディオ・アバド, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (1991,1993/2018 44.1/16)

眉目秀麗なラフマニノフ。くっきりはっきり。それでいてラフマニノフの雰囲気は全く失われず。今まで聴いてきた数少ないラフマニノフのピアノ協奏曲の中でも、これは本当に好みど真ん中ストレート。オケとの絡みもムード抜群。この音源はアバドの60枚ボック…

シューマン:ヴァイオリン協奏曲 / クリスティアン・テツラフ, パーヴォ・ヤルヴィ, フランクフルト放送交響楽団 (2019 44.1/16)

午後になってようやく昨日までの山荘行き荷物をほどく。そのような作業をしながらこれを。

マーラー:交響曲第6番 / キリル・ペトレンコ, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (2020 96/24)

圧倒的なフィナーレ。構築されたマーラーを構築されたオケで演奏することの意味を、改めて思い知らされた次第。

ラフマニノフ:交響曲第2番 / ヴァシリー・ペトレンコ, ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団 (2012 44.1/16)

これを流しながらせっせと山荘行きの準備を進める。

ブラームス:交響曲第4番 / サー・サイモン・ラトル, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (2008/2014 44.1/24)

クラシック音楽の演奏、そこには伝統と革新の二派が存在すると思っている。おそらく現存する楽団は大きくその二派に分けることも出来るのではないかと。もちろんその両翼を担う楽団も存在するのだろう。ベルリン・フィルはもちろん確固たる伝統を保っており…

ショパン:ピアノ協奏曲第1番 / クリスチャン・ツィメルマン, ポーランド祝祭管弦楽団 (1999/2017 44.1/16)

「ラフマニノフ…小林麻美の『悲しみのスパイ』だなぁ…」からの「小林麻美…『雨音はショパンの調べ』だなぁ…」。と言うことで、前記事からの連想ゲームでショパン。ただそれだけの話です。本日のクラシック音楽はここまで。

ラフマニノフ:交響曲第2番 / ロリン・マゼール, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (1983/2014 44.1/16)

これまでにラフマニノフの交響曲を聴いた回数は極めて少ないはず。ピアノ協奏曲ばかりを聴いておりましたゆえ。そこでなんとなく聴いてみたのです。この作品の録音はこれしか手元になかった。でもロリン・マゼールとベルリン・フィルです。やや古くはありま…

ドヴォルザーク:交響曲第7番 / グスターボ・ドゥダメル, ロサンゼルス・フィルハーモニック (2022 96/24)

ドヴォルザークの交響曲が「野暮ったい」クラシック音楽だとはつゆとも思いませんがな。誰だよそんなことを言いだしたのは(これで故吉田秀和氏だったら素直に謝ります)。直球にキャッチーであることと、土着的なそれとを混同してしまうと、そのような固定…

マーラー:交響曲第5番 / フランソワ=グザヴィエ・ロト, ケルン・ギュルツェニッヒ管弦楽団 (2017 44.1/24)

ロト指揮、ケルン・ギュルツェニッヒ管弦楽団による、2017年、最新型のマーラー交響曲第5番。ここにあるのは往年の歴史開闢的な圧倒的牽引力、そして推進力によるマーラーでは決してない。一方で「軽やか」や「滑らか」と一言で簡単に片付けることも出来ない…

ベートーヴェン:交響曲第7番 / アンドリス・ネルソンス, ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (2019 96/24)

せっかくの休みなのです。自室クラシック音楽を楽しまずにどうするの、とね。そこでネルソンスのウィーン・フィルとのベートーヴェン。以前このアルバムの中から作品を聴いた際に感じた「現オーディオシステムでの楽友協会録音の音離れの良さ」が、ESOTERIC…

ラロ:スペイン交響曲&サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン / ルノー・カピュソン, パーヴォ・ヤルヴィ, パリ管弦楽団 (2016 44.1/16)

ここ数ヶ月で自分の耳がぐっとヴァイオリンに対して好意的になってきております。背伸びをして聴いていた時期もありますが、今は自然体で聴くことが出来る。そこでルノー・カピュソンのヴァイオリン。弾けているんですよ。もちろんたっぷりと歌うべきところ…

サン・サーンス:チェロ協奏曲第1番 / ゴーティエ・カピュソン, リオネル・ブランギエ, フランス放送フィルハーモニー管弦楽団 (2013 44.1/16)

艶やかなチェロの音色に聴き惚れる。これぞゴーティエ・カピュソン。ここでの演奏は音がつとめて明るいのですよ。曲調に合わせて変幻自在に歌心の機微を発揮するタイプの演奏家。楽曲において画一的な自分印の演奏に陥らないのと同時に、この人ならではの表…

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 / フリードリヒ・グルダ, ホルスト・シュタイン, ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (1971/2013 44.1/16)

グルダの明瞭なタッチによるベートーヴェン。一時はこの輪郭の鮮やかさが自分の好みから微妙に外れる感覚があってやや遠ざかっていたのですが、あらためて聴き直してみると、音のフォーカスがしっかりと定まっているこの演奏スタイルこそが、グルダの看板で…

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 / アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ, カルロ・マリア・ジュリーニ, ウィーン交響楽団 (1979/2020 44.1/16)

この演奏において、オーケストラを牽引しているのは指揮者であるジュリーニではなく、ミケランジェリのピアノなのではないかと思えた次第。第一楽章の頭ではオーケストラにややむらっ気があるように感じられるのです。ところがピアノが入った瞬間からその全…

モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番 / ユリア・フィッシャー, ヤコフ・クライツベルク, オランダ室内管弦楽団 (2011/2019 96/24)   

音がキュートよね。ヴァイオリンも室内オケも。