Classical Music
ピアノ協奏曲に圧倒的なパワーと緊張感を求めて探してみたら、これが手元にあったので。近年の洗練されている演奏家によるそれが悪いわけではもちろん決してないわけだけど、この時代だからこその、火花が飛び散るかのような演奏ならではの綱渡り感が恋しく…
友人が絶賛しているピアニストの最新アルバム。スクリャービンを聴く。光の外郭にある細やかな煌めきや反射。自分に見えたのは光の鱗。意識が自然と何にも抗うことなく吸い込まれていく。このピアノの音が持つ抱擁力にやさしく抱きとめられる、いや、受けと…
この音源は図書館でディスクを接収していたのです。ようやく再生。とにかく傷だらけのディスクだったので、音飛びだけが心配でした、無事に最後まで再生できました。そちらの方にばかり気が行って、肝心の演奏にあまり意識が向かなかったという情けない話。…
16時を回り、休日にも飽きてきたのと暑いのとで、早々に今日を終わらせることにした。近くのスーパーへ出向き、安い白ワインとつまみを買い、冷蔵庫で冷やしたままになっていた炭酸水でワインを割って飲む。その際のお供にこれを。気分だけは優雅な休日の終…
と言うことで、先の『TAR/ター』鑑賞アーティクルは、これを聴きながら書いておりました。映画を観た直後には「もうマーラーの5番はしばらく聴けないな」などと思っていたのですが、いやはや、聴きたくなるものですよ。どの録音を聴こうかを考えたところで…
ケイト・ブランシェット主演、アカデミー賞6部門ノミネート、映画『TAR/ター』を観てきました。ドイツにあるオーケストラ(ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団がモチーフ)史上初の女性首席指揮者に就いていたリディア・ターの傲慢と転落の物語。ストーリ…
そろそろ下界へと戻る帰り支度が始まりそうですね。その前にこれを。
少しだけ渋めに、ドヴォルザークのチェロ協奏曲を。でも、この録音は一年に一回ほど聴いてますね。
まぁ、終盤で眠っていたのですがね。昼寝。
購入して結構時間が経つのですが、全く聴けてませんでしたね。シフのフォルテピアノによるブラームスピアノ協奏曲集。これがまた、自分の中にあったブラームスのピアノ協奏曲への印象を劇的に変えるものとなりました。これまでこの作品たちは、聴く上であま…
メンデルスゾーンの交響曲を聴くと言う発想が、自室にいては恐らくあと数年は出てこなかっただろう。手元のディスクメディアを処分し始めてから久しいが、あれはあれでラックを眺めていれば目に飛び込んでくると言うメリットはあった。それはともかくも、メ…
朝食を摂りながらこれを。ゴールデンウィークの山荘2日目、まずは鮮やかに行きましょう。
シュミットも購入した当時に少し耳を通したくらいでしたね。楽曲が穏やかに進んで行きます。これはなかなかに精神安定剤的な音の均一化を持った作品ではないかと。そして広い窓の外に見える太陽もまた穏やかに、かつ、緩やかに沈んでいきます。
先日友人から頂いた『新時代の名曲名盤500+100』に掲載されていて、かつ、自分の手元にある音源を棚卸ししています。エンコードされたこれらの音源は、何が手元にあるのか自分でも把握できないほどになっているのですが、その中から誌面にランクインしている…
聴いた記憶が無い、聴いたためしがない。そのような作品や音源を聴いているつもりでありますが、過去、真面目にクラシック音楽に取り組もうとして購入した際に聴いていたものも割とありますね。それ以降全く耳を通していないのですが。これもまたその手の音…
エルガーのチェロ協奏曲。5年ほど前にこの作品を聴いているようです。チェロ協奏曲全般に言えることではありますが、派手さではなく、渋さを求めて聴いておりました。同時にこれを聴きながらチマチマとした作業もしていたり。この山荘休養中にやりたかったこ…
ブリテンの作品なぞ、これまでに聴いたことがあっただろうか。目が合ってしまったので再生しました。あなた、これがまた…よいですね。渋くて格好よい。渋いと言ってもわかりにくいと言う意味ではなく、どこか燻し銀的な、今の自分がよい作品を聴いていると自…
今まで一回も聴いたことがありませんでした。今回の山荘再生コンセプトにはふさわしいかと。手持ちの音源をザックリと眺めて、そこから目についたもの、気になった音源を再生していこうと思っていたところに、このジャケットと目が合ったのです。 自分のTune…
シベ2はこれまであまり聴いてこなかった作品。昼食を摂りながら聴いておりましたが、第2楽章あたりで「ああ、いかにもシベリウスですね」との感想を抱く。あまり聴いていなかったとしても自分の中にあるシベリウスの作品像と重なるあたり、それなりにクラシ…
本日より八ヶ岳山麓の山荘入り。3日間マッタリとします。今回の音楽のテーマは「あまり聴いていなかった音源を再生してみよう」です。その前にまずは到着直後のウォーミングアップ的にこれを。
極めてリッチな気分になれる演奏を。
この季節の陽の光を受けながら、ゆったりとした気分で聴き流すにほどよい演奏。ファウストのヴァイオリンはもっと四角い音だと思いこんでいた自分が恥ずかしい。
柔和でふくよかなシューマン。メルニコフという人の演奏をこれまで過小評価しておりました。表情の幅が広く、聴き心地のよい演奏ではないですか。これまで自分が聴いていたシューマンのピアノ協奏曲は、どこかストイックでソリッドな演奏が多かったのだと、…
ブリリアント!フォルテピアノによるベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番。実に軽快で色鮮やか。主役の音色はもちろんのこと、それを支える演奏も実に軽やかに回っていく。もちろんモダンオケやモダンピアノによる演奏も素敵なのだけれども、作品の特徴がより…
振り返ってみるとこれまであまり再生回数を重ねてこなかったシベリウスの3番。初めて名を知るこの指揮者の演奏で聴いたところ、実に色鮮やかな音の風景が目の前に浮かび上がる作品であったことに気付かされた。それは指揮者が持つ力量によって作り上げられた…
こんな切ない未明にはシベリウス。どの録音を聴くかしばし考えた後にこれを。ごくごく薄いボリュームで流していたので聴き入ると言うほどのものではなかったが、そこにシベリウスが流れていると言うだけでも私の週末を飾るには十分なものがあるのです。
そう言えばフォルテピアノの演奏をしっかりと聴いたことがなかったのです。そのようなことを考えながら、先日友人から頂いたガイドブックを読んでいたら、ベートーヴェンのピアノ協奏曲がフォルテピアノに蹂躙されているではありませんか。その中から安価で…
つとめて明るく、かつ、推進力のあるベートーヴェンを。
非常に滑らかな演奏。骨太なブルックナーを期待すると肩すかしを食らうかもしれないけれども、自分としてはこの流れるような感覚は好ましく思えた次第。ところで、ブルックナーの稿について今まで全く意識することなく聴いていたのだけれども、この第1稿とさ…
数年前まではテンシュテットのように全編にわたって苦悩が横たわるかのようなマーラーを好んでいたのだけれども、自分の心境の変化を伴ってのことなのか、ここ数年のコロナ禍における閉塞的な世間に対するアンチテーゼが自分の中で働いてなのか、この録音の…