己の力ではどうにもならないことを、どうにかしようとする気力の配分につながらない逃げ道がどこかにあることに意識的であり、それを感傷の材料にしてしまうには、あまりにも人の人生を振り回している謝罪を、自分に課すのか時に課すのか、謝罪の対象に転嫁するのか、過去のディケイドが今でも引きずり続けている遠い思いに放り捨てようとすることに自覚的である自分をしばらくぶりに嘲り飛ばそうとペダルをこぐ力そのままに天を見上げても、昨日まであれほど柔らかく問いかけていた月は、光る標しさえ示すことなく雲の裏側に。
己の力ではどうにもならないことを、どうにかしようとする気力の配分につながらない逃げ道がどこかにあることに意識的であり、それを感傷の材料にしてしまうには、あまりにも人の人生を振り回している謝罪を、自分に課すのか時に課すのか、謝罪の対象に転嫁するのか、過去のディケイドが今でも引きずり続けている遠い思いに放り捨てようとすることに自覚的である自分をしばらくぶりに嘲り飛ばそうとペダルをこぐ力そのままに天を見上げても、昨日まであれほど柔らかく問いかけていた月は、光る標しさえ示すことなく雲の裏側に。