音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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h / hitomi (1999)

たまたま入ったブックオフで750円物のCDが2枚で1,000円の放出セール中だったのため、緊急サルベージ。MD時代には、何かと持ち歩く機会が多かったアルバム。

その後2枚組のベスト盤もリリースされたけれども、自分にとってはこの時期以降のhitomiにはさほど惹かれないので。

今だから気がつくことだけれども、いわゆる「失速」がつきものだった小室ファミリーの中でも異端児扱いされていたhitomiの作品は、終始曲のクオリティが安定していたな、と。それは、小室哲哉がある種外部作曲家としてのポジションでhitomiを捉えていて、機械的に小室節メロディを提供していたからじゃないかな、と。全てにおいてコントロールするのではなく、アドバイザー的存在のポジションが強かったのかな。小室登場以前のプロデューサ的立場といいますか。クレジットを見ても、作詞のほとんどはhitomiだし、アレンジも久保こーじとの連名ないし久保こーじまかせの曲が多い。

だからこそ、これ以降のhitomiにはほとんどそそられないんだろうな、と。自分、TM時代からの小室チルドレンですから。

「空」「problem」「BUSY NOW」の流れは、今聴いてみてもかなり気持ちがいい。hitomi〜小室哲哉〜久保こーじというコンポーザーリレーがうまく効いているからかな。