音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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RAZZLE DAZZLE / BUCK-TICK (2010)

「くちづけ」が俺的ヒットだったので久しぶりにBUCK-TICKに戻ってきてみた。『COSMOS』以来、約15年振りに聴くオリジナルアルバム。

しかしこの人たちは衰えませんな。初めて聴いたときには「?」という印象のあった曲も、2度聴くとBUCK-TICKなりのポップソングに聞こえてくるから不思議。奇抜なことをするわけでもなく、普通に活動していたら普通にアルバムが出来てしまいました、みたいな。バンドとしての芯がしっかりしているから、何が出てきても驚かないという。今井作品と星野作品のバランスの良さもこのアルバムのバラエティ感につながっているんだろう。それにしても櫻井氏の巧さには唸らされる。この人が声を出した途端にどんな曲でもエロティックなBUCK-TICKになってしまうんだよね。これぞボーカリスト。面白いアルバム。