音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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恋のビギナーなんです(T_T) / 山口理恵 (2012)

毎週見ている自分が情けなくなってくるほどにくだらないアニメ『これはゾンビですか? オブ・ザ・デッド』のエンディングテーマ。初めて聴いたときからなんとなく気にはなっていたのだけれども、その理由がよくわからなかった。

本日、TSUTAYAに行きましてこのシングルを手にしたところ、帯にはこんな文字が「ヨッチャンのギター、ナルチョのベース、超絶技巧を果たしてコピーできるかな?」。ぶっ飛んだ。なんてわけのわからないミュージシャンの無駄遣い。「ナルチョ」と書いたところで、このシングルを手にする人の何割がその名前を理解して聞くか?それ以前に、アニソンを買う人にナルチョの需要があるか?そもそも売り文句というのは歌手の説明をするものじゃないのか?参加ミュージシャンを売り込んでどうするよ。

ということで恐ろしい気持ちになってレンタルしてみたら、これがまたくだらない。ナルチョは時折チョッパーを加えながらバキバキ歌い、挙げ句の果てにはベースソロが存在する。そんなアニソンなんて初めて聴いた。野村義男も結構弾きまくっているし、一体どう評価していいのか分からない。アニソンというよりは、ごく普通のガールズロック。ボーカルにもそれほどクセがあるわけではなく、これはこれで聴ける。

それにしても本当に無駄遣いの極み。これ、下手したらアニソンの暗黒史に入るよ。さっきから繰り返しカラオケトラックばかりを聴いている。ボーカルを楽しむ曲ではなく、演奏を楽しむ曲だ。ボーカルが入った途端にがっかりする。歌い手さんには悪いけれども、正直なところそれほどキャラが立っているわけでもないし、上手いわけでもない。ゆえにカラオケトラックばかりを聴いてしまうというこの天の邪鬼さよ。

惜しむらくはドラムが打ち込みだというところ。ここは生で一発決めて欲しかった。そこまで行ったら、アニソンとして完璧な名曲として祭り上げていたのに。

ま、ナルチョファンのあなたにオススメ。で、結局この曲が気になっていた理由ってなんなんだろうか。