音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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神様のカルテ / 夏川草介 (2012)

医師を主人公に据えて医療面での描写を的確に、それ以外の生活描写部ではどこか森見登美彦を彷彿させるような記述が特徴的な作者のデビュー作。医療物と言ってもそれほど医療医療しているわけではなく、基本的には人間同士の交流に重点が置かれている。読了感すっきり。これといった芯があるわけではなく、基本的にはライトなお話だと言っても構わないだろうけれども、この清涼感を伴う読了感はそうそう味わえないものだったりもするし。