音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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MELODIES (30th ANNIVERSARY EDITION) / 山下達郎 (2013)

もう、ため息しか出ない。

この華やかな美しさは一体何なんだ?これを当時30歳の一ミュージシャンがコントロールして作り上げたんだぜ。どこまでもストレートに伸びていく音の世界。太陽の下の開放感と、それが作り上げる影とのコントラスト。最後の最後まで完璧に作り上げられたレゴブロック。氏は還暦を迎えたというのに、それからの30年後が全く存在しないかのようなリマスタ。

うん。やはりこの人のオリジナルアルバム(企画物を除く)は全部揃えよう。先日のラジオ番組では『SONORITE』までリマスタをすると宣言していたので、近年のCDは取りあえず時期が来るまで放置しておき、まずはRVCレコード所属時代の音源をちまちまと買い揃えよう。その時代ごとに異なっていく力の注ぎ方、その変遷をCDというパッケージ規格で手元に置いておきたい。去年発売のベスト盤以降、完全にその手中に捕らわれてしまっていることを実感。不惑を前にして、ようやく巡り会った山下達郎と自分。