音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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ACCESSⅡ / access (1993/2013)

発売直前までSONYのBlu-SpecCD2サイト上にインフォメーションが出なかったので、この作品だけが普通のCDで発売?と気をもんでいた作品。大丈夫、Blu-SpecCD2でした。

で、サウンドの話。まずとにかくバスドラの音色が全く違う。そして浅倉大介の細かく鳴らすシーケンスが非常に綺麗。「一皮むける」という表現がふさわしいと思う。20年間、飽きることなく聴き込んでいるアルバムなので、今さら「こんな音が鳴っていたのか!」的な発見はないけれども、そもそもこのアルバムは録音と音圧において当時の限界にこだわって作られた作品なので、そのスイートスポットをしっかりと理解した上での2013年版リマスタが非常に嬉しい。原盤にあった圧力を殺さず、今風に拡げきったという感覚。このアルバムは音圧競争に走っても良いと思ったけれども、実にその通り。バーニーグランドマンマスタリングの前田先生のリマスタだもの、やはりここはエネルギッシュに行かないと!

リマスタは発売当時の音色、録音、狙いを理解した上で、何を生かすのかということを考えて今風の音に乗せ換えて欲しい作業なのだということを改めて認識。その点でこのアルバムは非常に好印象。あと20年は聴ける。