10th。
コンテンポラリーな路線を踏襲していた前作から打って変わって、坂井泉水の女性らしさを表現するかのような優しい曲が並ぶ。ここ数作での冒険路線から、ようやくZARDの新しい方向性を見つけだしたかのような作風。
アレンジでは余計なことを一切しない。大野愛果がリーダーシップを取って楽曲に集中させる。そういう意味では後期ZARDの一つの形がようやく出来上がったとも見て取れる。キラーチューンこそ存在しないものの、ZARDらしさが戻ってきたか、というのが素直な感想。ここまでの冒険作品は少々聴いていて辛いものがあった。