音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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GOLDEN☆BEST / 荻野目洋子 (2009/2014) Hi-Res

ハイレゾ版にて再生。

中森明菜の一挙大放出の影で、ひっそりとリリースされていた荻野目洋子ベストのハイレゾ版。見つけてしまったので詳細を見てみると、例によって例のK2HD。CDスペックの音源に、上手く手を加えてハイレゾ音源として蘇生させる技術が投入されておりました。世間ではこれを「ニセレゾ」と呼ぶわけですが、ついにニセレゾにまで手を出すことになろうとは。というのも、「どうせ、本物のハイレゾとニセレゾの区別なんて、自分の耳ではわかりやしない」ということと、荻野目洋子の最新の音源が欲しかったという欲から購入に至った次第。

19曲76分というフルボリュームを一気に聴いてみると、違和感のような物を感じるのは、その音の硬さ。これは元の音源に起因する物なのかもしれない。そして「これは明らかにK2HDによるものだろう」というのが、キラキラ感の多さ。とにかく高域がキラキラ言いまくっている。曲によってはギラギラと表現してもいいかもしれない。エンジニアの手によって、高域を伸ばすのもK2HD技術の一環なので、その副作用か、意図的にそう作り上げてハイレゾ感を出そうとしたのかは分からないが、聴いていて正直耳が痛くなったのも事実。

とはいえ、荻野目洋子のヒット曲三昧を最新の技術の下で聴けるのはありがたい話。19曲で3,240円。1曲当たり170.5円。過去の財産を今に投下するにおいては、適正価格ではないかと。「これがハイレゾ音源の価格設定の正しさだよねー」などと言いつつ、結局は散財している次第。

ハイレゾ、怖い。