あれ?以前聴いた時には「これは僕が聴く類いの音楽ではないな」というのがざっくりとした感想だったのに、今聴いてみると、非常に殺人的で刹那的で暴力的で、結構好みじゃないか。
歌詞カードを読まないと何を言っているか分からないボーカルと、かき鳴らすだけのギターと、叩きつけるドラム、やたらとキンキンしたミックス。究極のストレス解消になる音楽。リアルタイムで聴いたときも、去年辺りに聴いた時もピンとこなかったのに、今になってようやく自分の耳にリンクした。向井秀徳そのものはやはり今でも苦手なのだけれども、このバンドアンサンブルで聴かされると、有無を言わさぬ斬り捨て御免感があってよろしい。
そうなんだよ。メジャーシーンでも、こういった類いのギターをかき鳴らすバンドが多く存在していた時期というものがあったのだよ。吉村秀樹亡き今、吉野寿が最後の存在になってしまったか。