ちょっと肩の力を抜いた音楽をここで1枚。ノラ・ジョーンズ他2名で、自ら拙い演奏をしながら歌うという、有名人でなければ成立しないような企画だけれども、これがまたちょっと広いバーの片隅でポツポツと演奏されているようなスタイルで、なかなか面白い。
最初はあまりにもブロークンだったので「こりゃ失敗かな?」とも思ったのだけれども、そのスタイルが逆にリラックスした雰囲気を伝えてくれる。ハイレゾとしては44.1kHzという最も小さなレベルだけれども、これは下手にガッツリとしたハイレゾにするのではなく、CDよりも若干ある立体感を楽しむハイレゾとして受け入れられる。本作は「やる気のなさ、けだるさを楽しむためのハイレゾ」としてハイレゾ認定OKでしょう。