音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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UA / turbo (1999)

最後の最後で引いたぞ!最後に聴いたのが記録上は2012/2。4年前なら文句はなかろう。

で、このCD。実は滅茶苦茶音がいいんすよ。人気取りアーティストの音源をハイレゾにするくらいだったら、この音源をハイレゾにした方が、腰を抜かす人間が多いと思うのですよ。いや、PCMハイレゾを飛び越してDSDに行っちゃってもいいかもしれないくらいに、楽器の分離、配置、バランス、その他諸々、問答無用なんですよ。

SONYがmoraで自社人気アーティストを使ってハイレゾユーザ層拡張を狙っている理由、意義はよく分かるのだけれども、それ以外の、地味なアーティストであっても音のよい過去のCD作品をハイレゾ化してくれる、気骨ある配信会社が現われないものか。いや、e-onkyoもOTOTOYも、音源発掘にかなり力を入れているとは思うのだけれどもね。一方でVictorのような、立ち位置が不明な会社があるのも事実なので。あんなに沢山のアーカイブを持っているくせに。

さておき。

少なくともハイレゾにする必要のない作品をハイレゾ化するくらいだったら、ハイレゾ化すべき作品をハイレゾ化して、ユーザの腰を抜かすような作品を作らない限りは、ハイレゾの将来はないと思うのです。僕はハイレゾの音質を初めて聴いた時に、腰を抜かして泥沼にはまったタチの人間であります。ところが、J-POPで腰を抜かす作品がすこーんと抜けている。その代わり、棚に補充されるのは人気アーティストのハイレゾ不必要な作品ばかり。結局、ジャズかクラシックがハイレゾの恩恵を授かるという次第。SACDとやっていることは何も変わらないのでは?

ふぅ。書いていてイヤになってきた。今年はハイレゾとともに駆け抜けてきたけれども、ちょっとこの辺で一休みしようかな。少なくとも、ハイレゾであることが当然であるというJ-POP作品が現われるまでは、休憩してもいいかもしれない。クラシックとジャズは放っておいてもいい録音の作品は現われるものなのだから、労力はそちらに傾けるとして、J-POPはちょっと諦めムードで行こうかな、と。なんか、疲れちゃったよ、パトラッシュ。