音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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Concrete Love / Julia Fordham (2002) SACD

「SACDを片っ端から聴こうの会」などというものを実施し、疲れ果てたところにこの1枚。本当に地味なアルバムなのだけれども、大人の女性のラブソング集といった趣で、非常にゆったりと楽しめる。音が過剰でないところが、最も好感が持てるね。

若者向けJ-POPだと、やたらストリングスを入れて、これでもかこれでもかとトラックの面でも盛り上げないとラブソングが成立しない、なんてことになりがちだけれども、そういった辟易するような材料もなし。淡々と楽曲が流れていくことの美学のようなものを感じる。

激ウマとか、歌い上げるとか、泣き節とか、そう言うタイプのボーカリストではないけれども、切々と歌われる様は、男性の心にもしっかりと染み渡るのでございます。夜21時半。まだまだ秋の夜長は続いて行きます。