これまで自分が好きだったeastern youthというのは、拳を握りしめ、唇を噛み、ただひたすら下を向きながら、世の理不尽に耐えながら生きていく男の肖像というイメージだったのだが、今作はその拳を大きく天に突き上げて、「俺はここにいる」と大声で叫び、自分の存在を世間に知らしめるというイメージなのだよな。無意味に明るいと言う訳では決してなく、影は常に背負いつつも、それでも生きて行かざるを得ないと決意表明をされたかのような印象。
こんな唯一無二、日本の宝、良心とも言えるバンドが、経済的に困窮しているというのは、なんともやるせないことじゃないか。