本日2回目の登場。今回はDSD128の本領を発揮してもらうべく、リスニングポジションに陣取り、ボリュームを極力上げてがっつりと聴いてやろうじゃないか体制で臨んだ次第。
さて、結果は。
ものすごい意図的なラフなミックスとマスタリング。楽器の鳴りを抑えるのではなく、楽器は基本的に鳴らしっぱなしにする方向でマスタリングされていることがよくわかる。特にドラムに関してはシンバルのアタックを全く抑えることなく、鳴りが終わるまでしっかりと残すという方向性がはっきりと取って見えた。ダビーな曲と実験ポップ的な曲とでは、音の鳴らし方も全く異なり、1枚のアルバムの中に2タイプの音楽が入っていることを強く印象づけられた。
やはり聴いていてPolarisらしいダビーな曲の方が、CDではあり得ない低音の深い鳴らし方をしていて安心して、そして楽しく聴くことが出来る。この辺はDSD128の強みか。実験ポップ的な曲では、若干ドラムスが耳に痛いと感じることもあり少しボリュームを絞る必要があった。しかし音としては破綻していないので、これまたDSD128の本領発揮と言ったところだろう。
総じて、アルバムの本当の全容を知らしめる結果となるリスニング体験だった。このアルバムを鳴らすのは、実は結構難しいことではないだろうか。