例によっての、イレギュラーTSUTAYAでの収穫物。ジャズコーナーに足を踏み入れたら、突然神保彰のこのアルバムが目に飛び込んできた。
神保彰はソロライブも見に行ったくらいに好きなドラマーの一人なのだけれども、なぜか音源を聴くまでには至らなかったアーティストの一人。なんというか、神々しいくせに妙にポピュラーな音楽を作るという印象だったのだよね。で、この作品。80年代の楽曲からまんべんなく収録されている、比較的充実したベスト盤なのだけれども、聴いてみると、ドラマーとしての神保彰というよりは、コンポーザーとしての神保彰にフォーカスが当てられていて、かつ、それが非常にすんなりと耳に入ってくることにまず驚いた。こう言っては失礼だけれども「結構なメロディメーカーじゃないか」と。
まずは聴いたのがDisc1だから余計にそのような印象を抱いたのかもしれないけれども、これはこれで結構聴ける。うん、悪くないよ。叩きまくる神保彰を期待すると肩すかしを食らうかもしれないけれども、ナイスなメロディを書く神保彰を楽しむにはなかなかに楽しめる好コンパイル。