音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

そしてZX100バーンイン完了後の本気を見る

はい。4日ちょい鳴らしっぱなしにしていたZX100のバーンインが完了したので、前回と同じ音源でZX1との比較視聴を行いましたよ。そうしたところ、以下のような結果に…。

前提条件・環境
・ZX1は1年以上鳴らしこんでいることとZX100は100時間のバーンインを済ませたところ。
・MP3ファイルは192kでのエンコード。
・再生ヘッドホンはオーディオテクニカATH-MSR7。
・DAPへの直刺し。

櫻井哲夫『Nothin' but the Bass』「フェイク」(96/24)
イントロの打ち込みドラムの沈み込み方からして、もうZX1では表現出来ない世界。非常に重い。肝心のベースに完全にフォーカスが当たって「この曲で何を主張したいか」がはっきりと明示される。

柴田淳『COVER 70's』「みずいろの雨」(MP3)
ZX1では楽曲全体で鳴っているパーカッションが分離しない印象で「粗悪な録音かな?」という気にさせられるがZX100ではその全ての音が明瞭に分離されてパーカッシブなアレンジとして聴ける。以前感じたボーカルのクリップ感もなぜか感じさせない音に化けている。

Foo Fighters『Sonic Highways』「In The Clear」(44.1/24)
ZX1ではノイジーに聞こえてしまうギターのディストーションも、ZX100ではロックのギターとして成立している。この曲に関しては前回の試聴での印象とさほど大きな変化はない。

上原ひろみ『ALIVE』「Alive」(96/24)
どこをどう切り取ってもZX100の音の分解度には敵わない。シンバルワークの細かなところまで浮き上げると思えば、ベースがぶんと唸る一瞬のパワーまでもをがっちりとキャッチしてドライブさせている。トリオであることを明確に描いている音作り。

PSY・S『atlas』「Wondering up and down」(MP3)
各楽器の存在感を明確に現わしているのがZX100。低域の沈み込み方も圧倒的にこちらの方に分がある。全体で鳴っているアコースティックギターのストロークも明確。おろしたての頃のシャープさは丸くなりながらも、ハイレゾ感は残るという不思議な体験。これはZX1では表現出来ない。

Michael Jackson『Thriller』から「Beat It」(176.4/24)
ZX100の方が端正な音の仕上がり。以前の通り、ZX1とは拮抗しているレベルにあるのだけれども、音楽として聴きやすいのはZX100。パワーだけがZX100の取り柄ではないというのがよく分かる結果に。

鬼束ちひろ『インソムニア』から「月光」(MP3)
ZX100は以前よりもボーカルの艶やかさに更に磨きがかかり、その上ZX1ではややするともっさりと聞こえていたピアノの音も非常にクリア。バイプレイヤーのストリングスもアコギも存在感を増し、それでいて決して邪魔にはならない、トータルとしての音作りがなされている。

総じて、バーンイン終了後の本気を出したZX100、本当にヤバい音を出してくれます。元気なだけではなく端正な音まで守備範囲は幅広く。これでジャズやクラシックのハイレゾを鳴らしたら結構面白いことになるのだろうなという結果に。