PCとオーディオ機器を接続するUSBケーブルの種類によって、音が変わるという説があり、僕は「それはオーディオあるあるのオカルト話だよな」と思いこんでおりました。
が、今回、オーディオの師匠からPioneerのN-70Aを貸し出してもらうことになり、USBケーブルがもう一本必要に。今使っているオヤイデのケーブルは2年の間に1,000円も高騰し臨時で使うにはちょっと高いので、それとは別のオーディオ用を謳っているベルキンのUSBケーブルを購入することに。
物が届いたので早速聴き比べてみると、その差は歴然。はっきりとケーブルによって音の傾向が異なる結果に。こんな事なら知らない方が良かった。オカルトと笑い飛ばしていた方が良かった。
T-SQUARE「MEGALITH」では元々の音が数多く鳴りすぎていて、その差は「ん?ちょっとベルキンの方が腰が高い程度かな?プラセボかな?」と思っていたのだけれども、宇多田ヒカル「Automatic」で聴き比べたときにずっこけた。オヤイデの方が明らかに重心が低くて、かつボーカルがしっかりと前面に鎮座してコーラスの定位もくっきり。一方ベルキンは腰が高く、音が若干キンキンと鳴る傾向に。良く言えば派手な音。悪く言えばうるさい音。定位とかそれ以前の問題。
ということで、今、僕は考えを改める分岐点に立ってしまった、と。アナログケーブルで音が変わるのはオーディオ界隈では当然の事として定着しているけれども、まさかUSBケーブルが音を左右する結果に至るとは。
ああ。こうなると、メートルあたり数千円するケーブルとか、どんな音が鳴るのだろうなどというよこしまな興味が出てしまうではないですか。これがオーディオの沼というものなのだな。またさらに片足を突っ込んでしまった。
とほほ…。