音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

SHISHAMO 2 / SHISHAMO (2015 FLAC)

何じゃこりゃ。化学実験に失敗した突然変異種?

よれたリズムに実は気持ち悪いコード進行。ギリギリのラインで演奏を保っている綱渡り感。「こう」演奏したいんだけれども、「こう」演奏しきれないもどかしさ。それでもなぜか格好はついちゃう的なグレートアマチュアリズム。

何だろう、この聴いていてムズムズする感じ。友達同士でバンドを始めたら、あれよあれよという間に、大舞台に引きずり上げられたような感覚。

でも実はそのギリギリ感漂う演奏が、等身大女の子の生活レベルの歌詞の世界を描くには必要な要素だと言うことに気付かせる辺り、無意識な確信犯なの?とも思ってみたり。下手に上手く演奏してみせようと言うええかっこしいよりも、格段に親近感が持てる。

きっと「これがSHISHAMOという私たちです」と言う、やはり無意識な主張なんだろう。面白い。このボーカルを聴けば、そのルーツを辿るのはたやすいけれども、それは野暮と言うものなのだろうな。

この、どこまでもよじれている楽曲を等身大の歌詞と共に楽しむのが、このバンドに対する正しい姿勢なんだろう。きっとそこが魅力なのだろうな。素直にそこを楽しむには、自分は少々歳を取り過ぎたみたいだ。もったいないな、自分。