音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

シューベルト:交響曲第3番&第8番「未完成」 / クライバー, ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (1978/2012 SHM-SACD)

昨晩のこと。e-onkyoを見ていたら、このディスクの96/24版がリリースされていたので「クライバーほどの指揮者の音源だったら、今さらこの音質でリリースされるのは少しおかしくないか?」という勘が働き、Amazonで検索をしてみると案の定過去にSACDでのリリースがあった。それもSHM-SACDで。e-onkyoの96/24の価格は3,200円。一方、完全限定生産であるところのSHM-SACDのこのクライバーのディスクは人気がなかったのか何なのか、定価4,500円のところが3,500円ちょいでまだ在庫がある。この価格差だったら、圧倒的にSHM-SACDをチョイスするでしょう。SHM-SACDは過去にルプーの音源が手に入らずに泣きを見ている経験があったので「これは今手元に残しておかないと、もう手に入らないぞ」と。自分の首をさらに絞める結果になるのを覚悟の上で購入。…という経緯があったのであります。

中身はと言うと、非常に端正なシューベルト。丁寧に練られた演奏であることが素人目にもよく分かる。かといって小さくまとまっているというわけではなく、クライバーが描いているであろう器の中に、いかに美しく音を収めるかと言うことに全員が集中しているという様子。クライバーと言うと自分の中では「疾走の人」と言うイメージがあったのだけれども、「こう言った指揮の音源もあるのだな」と新発見が出来たので大収穫。これはいい音源を入手しました。

それにしても謎なのは、SACDが存在しているという時点でDSD音源があるにもかかわらず、DSDではリリースされずによりによって96/24のPCMでリリースされると言うこと。DSD音源があるのならば積極的にDSDでリリースしましょうよ。それとも国内販売の契約上の問題があるのかしら。いずれにせよリスナーにとってはあまり親切であるとは言えない商売をしていると感じたのは事実。そりゃ、CDよりは96/24の方が魅力的に映るだろうけれども、SACDが存在していたと言うことはまごうことない事実なので。

さて、今月度のスタートがこれでは、まだ先が思い遣られるな。節制しなければならないんじゃなかったのか?