トラディショナルな雰囲気抜群のアコースティックユニット。アイリッシュとケルティッシュの違いは僕には分からないけれども、いわゆるそういう音楽であります。ボーカル曲とインスト曲を交互に組み合わせていく展開で、前半は比較的穏やかに、そして低い雲の下で歌っているかのような雰囲気で進んでいく。後半はボーカルが徐々に情感豊かになって行き、かなりエモーショナルなトラディショナルサウンドが楽しめる。たった4人だけでここまで「空気」を作り出せるとは。もちろんそれはこのアルバムのコンセプト勝ちと言う側面もあるのだろうけれども、それにしてもどこまでも耳が喜ぶアコースティックサウンド。DSD128の威力も十分に発揮されて、音良し、曲良し、演奏良しの3タテですな。久しぶりにDSD音源で、音楽的にもガツンと来る作品に出逢った。
大当たり。