長らく廃盤になっていたライブアルバム。このアルバムがリリースされた当時には「弾き語りの高野寛のライブなんて、きっと貧弱なのだろうな」と思い込み購入をパスしていたのだよね。最近になってリマスタ盤が出たことは知っていたけれども、やはり同様の理由で見送っていたアルバム。こんな東京の片隅のブックオフで見かけるとは思わなかったので、こちらも224円で購入。
で、大抵聴くと後悔するのだよね。「もっと早くに聴いていればよかった」と。シンプルな弾き語りだからこその、高野寛のメロディの素晴らしさがすんなりと耳に入ってくる。それがたとえ初めて聴くカバー曲であっても、完全に自分のモノとしているから、自曲との流れで自然に聴けてしまうというマジックがここにある。
リリースから16年経って巡り巡って自分が納得する心の位置にストンと落ちる。音楽なんて、きっとそんなもんだ。