昨晩のこと、オーディオの師匠とLINEで会話を繰り広げる中で、イヤホンで色んな音源を聴くという実験をしていた。師匠はUEの900sを入手し、その音質について色々と説いてくれた中、僕はふとBluetoothレシーバSONY「MUC-M2BT1」とイヤホンShure「SE215SPE-A」との組み合わせで音楽を聴いたことがなかったのでは?と思い、怖いもの見たさでこの組み合わせを試してみた。
あらら。すると面白いことに、215SPEがなだらかに高域が落ちるヘッドホンのような音を出してくれるじゃないですか。送り出しはSONY「NW-ZX100」。伝送はもちろんLDACで。
それまではShureSE425との組み合わせで使っていたのだけれども、音を楽しんで聴く分には実は215SPEの方が勝っているということにも気がついてしまった次第。425は完全にモニタ仕様なので、音の全てが見えてしまい聴き疲れするというぜいたくな欠点があった。
しかし、215SPEは低域に特長を持たせていることもあって、変に音が耳に突き刺さることもなく、かと言って低音過多にも陥らず、実にマイルドな音を届けてくれた。そして、これはMUC-M2BT1の音作りが要因だと師匠が言っていたのだけれども、ハイレゾ音源を実にハイレゾっぽく聴かせてくれる。
ハイレゾ音源がハイレゾっぽく聞こえてるのは当然じゃないか!と思うかもしれないけれども、実はイヤホンでハイレゾをハイレゾとして鳴らすのはなかなかに至難の業。これまでもハイレゾ対応イヤホンでハイレゾ音源を聴いたりしてもみたけれども、高域がうるさいだけだったり、バランスが悪かったり、音が出すぎてやかましかったりとあまり良い体験をすることが出来なかったのが実際のところ。だからこそLDAC対応Bluetoothヘッドホンに走ったという経緯もあるわけで。
ところが、ハイレゾ対応でもなんでもない215SPEとLDAC対応Bluetoothレシーバとの組み合わせが、これまでで最も楽にハイレゾ音源を楽しませてくれる事に気がつき「ああ、ゴールはこんなところにあったのか」と思い至ったというのが事の顛末。
こうなってくると425の立場がなくなってしまうのだけれども、これはこれで、まぁ、持っていて損はないイヤホンなので、容易にドナドナすることなく、手元に置いておきましょうと思った次第。
灯台下暗しとは言うけれども、それにしたって、まさか寝ホン専用として安売りで買った215SPEが、実はここまでポテンシャルの高い存在だったなんて、これっぽっちも思ってもみなかったわけで。これは宝の持ち腐れ、とも言えるわけだな。まったく。
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