図書館にて接収。持っていそうで持っていなかった作品。歴史的名盤なのにね。過去に聴いた覚えはあるのだけれども。
想像していた通り、「SPAIN」に至るまでの壮大な序章がその前の5曲といった感は拭えない。それでも「何かこれから新しいドアを開くのだ」といった矜持のようなものは十分に伝わってくる。チック・コリアのピアノよりも、ジョー・ファレルのフルートの方が格好良く聞こえてくるのはなぜだろうか。
フュージョン黎明期の名盤であり、古典でもあるけれども、今聴いてみても演奏は十分にスリリング。いや、このスリルこそがこの時期に胎動したジャンルの特徴なのかもしれない。そのようなことをボンヤリと考えながら聴いていた。