はい、来ました。「Deezer」。ロスレス配信。CD並みの音質で黒船がやって来ました。
で、ローンチ当日からぼちぼち使い、今日、本格的に掘り下げて使っているのだけれども、なんだか色々となんだかなぁと。ソフトのUIや検索結果表示の酷さにクラッと来るものの、それはまぁ、慣れの問題でコツさえ掴めばどうにかなる。
ただ問題は新譜カタログのあまりもの弱さと、自分が検索した限りでのAppleMusicに対する楽曲の少なさ。そしてどこか楽天がKoboで水増しをした時の下手な作戦をほうふつさせるよ。例えば「Quincy Jones」と検索すると、それだけで300件近いアルバムがヒットするとかね。どう考えても、何かがおかしい。
それは極端だとして、メリットはもちろんある。音質はAppleMusicに比較すれば雲泥の差。でも、それはこのサービスの本質なので、当たり前なんだよね。じゃ、AppleMusicに対して2倍のお金を出す意味はどこにあるのか?その意味を見出す層はどう言った層なのか?などと考え始めると、ちょっと沼にはまる。
例えば、若い頃に聴いていた洋楽CDを全て処分してしまい、今になって聴いてみたいと言った中年層?CDは要らないけど、CD並みの音質で音楽を聴きたいという層?
…何かピンと来ない。
それにね。決定的な欠点は「この音質を持ち運べない」と言うこと。特定の機器を使えばなんとかなるらしいのだけれども、そこまではしたくない。スマホで楽しめないと訴求出来ないんじゃないかと。
まぁ、一ヶ月のトライアル期間なので、ちょっと使い倒して、もっと色々と考えてみますよ。考えないかもしれないけれども。
それにしても、あれだ。「CD音質でのストリーミングサービス」なんて響き、5年前だったら相当にワクワクしていただろうに、今となってはAppleMusicのカタログの強さの方をメリットと見る自分がいるのだものな。時代なんてそんなものか。