ポップメイカーとしての宇多田ヒカルが開花した、今から俯瞰するとある意味特殊な1枚。それはメロディの明快さを伴うものなのだけれども、トラックメイカーとしての宇多田ヒカルもしっかりと地に足をつけて出来上がった作品だと思うのだよね。
この後、人間活動に入るわけだけれども、もしかするとそれは、ここまで続けてきた宇多田ヒカルという活動が円満に熟成を迎えたからなのかもしれない。
そうやって考えてみると、ポップス職人としての道を歩いてきた宇多田ヒカルが、ここまでを一区切りとして、復帰した後にまたしても昏い大人のアルバムを作り出したと言うのは、とても興味深いものがあるけれども、それはまた別のお話。
はい、本日の宇多田ヒカルマラソンはここで終了。