音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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ベートーヴェン:交響曲第5番&第7番 / フリッチャイ, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (1960/2019 SACD)

非常に重厚なベートーヴェン。こんなにどっしりとした演奏はこれまで聴いたことがなかった。60年前の解釈とはこう言う物だったのかと、思わずその歴史の長さに思いを馳せてしまったほど。

重厚ではあるが鈍重ではなく。演奏は滔々と流れる大河のように進んでいく。自分がクラシックを聴くようになってから体験しているベートーヴェンのそのテンポとは世界も解釈も全く異なる。録音の古典となりかけているかもしれない60年前のそれと、現代のそれとの良し悪しを論じるつもりはない。ベートーヴェン一つ取っても、これだけのレンジの広い世界が存在するのだと、ただただ頭を垂れて地面にひれ伏すのみですよ。クラシックはかように奥が深いものだったのか、とね。

ベートーヴェン: 交響曲第5番《運命》・第7番<タワーレコード限定> 【SACD Hybrid】