音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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シベリウス:交響曲第2番 / ベルグルンド, ボーンマス交響楽団 (1976/2017 SACD)

今日という日のスタート。

ベルグルンドとボーンマス交響楽団の組み合わせによるシベリウスをひょんな事から入手。自分のアンテナが低いのか高いのか、よくわからない事象でありました。それはさておき。

ベルグルンドがティクルスとして最初にレコーディングしたシベリウス。これまで興味はあったのだけれども、なかなか機会がなく。今回見事に機会に恵まれたので、嬉々として聴くわけですよ。

これがまた、地にしっかりと足をつけたかのようなシベリウス。どっしりと重心も低く、重量級の音塊が耳に迫っている感あり。

どうも世間の評をざっと見るに、このレコーディングは音質的にイマイチという方が多いのだけれども、タワーレコードがSACD化を企画するにあたって、その点は十分に改善されたようで、全く問題のない、むしろオケの重さがしっかりと受け取れるマスタリングが施されているように感じた次第。

今でもシベリウスは難しいと思っているのだけれども、だからと言って遠ざける理由が全く見つからない、余計にそこに惹かれていく自分がいるわけです。構造物的交響曲と自然環境的交響曲と自分はたまに表現することがあるけれども、その後者であるシベリウスには様々な余白があって、その余白の中をゆったりと漂うことが出来るからこそ、シベリウスを聴くのだろうなと、改めて。