音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

シベリウス:交響曲第2番 / ヤルヴィ, パリ管弦楽団 (2018 SACD)

ふと、ベルグルンドのそれと、ヤルヴィのそれを聴き比べてみようと。約40年の隔たりは、何をどう変えているのか、などとね。

ところがどっこい、明確な差が出るかと思いきや、ヤルヴィのそれはベルグルンドのそれと非常に血が似通っているように感じられた、と言うのが結論。

第一楽章でこそ、土着的なベルグルンドに対して、やや高みから見ているようなヤルヴィと言った差があるようにも思えたのだけれども、聴き進めるに従って、どんどんその視点が下がっていき、結果としてやはり地に足が着いた音になって行くのですよ。

もちろん音の違いはあるけれども、傾向と言った意味では前述のように従兄弟関係にあるかのような解釈と仕上がり。ベルグルンドとヤルヴィに共通した、北欧の生まれがそうさせるのか何なのか、これはちょっと興味深い。

人間その気になれば、シベリウス第2番の解釈の差異と共通点をすくいあげるだけで、一本論文が書けそうな気がしますよ。自分はやらないけど。