ええ。実はマーラーの1番はまだ1回も聴いたことがなかったのです。多分。
で、このディスクの到着を機に聴きましてね、正直驚きました。「え、これがマーラーなの?」と。
楽章毎にキャラクターがしっかりと独立している辺りが特に意外性が高い。ベートーヴェン辺りが少々アバンギャルドになったかの印象ですよ、これは。それ以外にも「これってロマン派の匂いがするな」とか「妙にバロック調だな」等と感じられる箇所も多数。
総じて勇ましさと優雅さが両立しているのですよ。後者がやや上回るのではないかと言うくらい。
もしかするとそれは指揮者と楽団の組み合わせが、この組み合わせだからなのかもしれない。基本的に端正な演奏になる組み合わせなのだよね。
となると、俄然、他の指揮者と楽団でのマーラー1番も気になって来るじゃないですか。
ああ、パンドラの箱をまた一つ開けてしまった。