お口直し的に何かないかと、ボックスセットを漁ってみる。
そこでカラヤンの例の101枚ボックス。そこからソリストとの共演集をチョイス。またしてもピアノ。シューマンの協奏曲。録音は1948年。モノラルです。
さて、これがまた。
リパッティという名は寡聞にして存じ上げず。出てきた音に仰天。主義主張のハッキリとした、非常に明確なピアノ。
棒のような演奏のオーケストラを遙かに飛び越えて、ピアノをカッチリと聞かせる。
戦前から戦後にかけて、このようなピアニストがいたのか。歴史はやはり紐解くべきであって、この101枚カラヤンボックスも実は今後非常に役立つことが多いのではないかと思い知らされた次第。
これまでモノラル物のクラシックは聴けないと思っていたが、その概念が根底から覆された。心躍るわ、これ。
こりゃ、クラシックは本当に、本物の沼だ。自分の人生、詰んだかもしれない。