勢いで押せ押せのPSY・Sではなく、緩急つけた上で、デジタルに押す楽曲ではひたすらデジタルに、アコースティックに一息入れる楽曲には安らぎをと、やはり中期とは大きく異なる変化球の投げ方が上手くなっている1枚。
デジタルな楽曲にあっても、空間のアンビエンスを多用した作風になっていたりと、それまでのPSY・S印とは相当に違ってくる印象を受ける。
CHAKAのボーカリゼーションも、天上に突き抜けるような高さに加えて軽やかさを持ったスタイルとなり、PSY・Sをコントロールしていたのは案外このボーカルだったのかもしれないと言った、これまでにない印象すら受ける。