書き漏らしていたのだけれども、先日、Amazon Music HDでたまたま、アン・ルイスがベンチャーズ歌謡を歌う、と言うアルバムを見つけまして。
それを一通り聴き流したのですが、歌は上手いが、どうにも洗練されすぎてしまっている感があったのです。
ベンチャーズ歌謡はもっと「歌謡」なんですよね。欧陽菲菲しかり、渚ゆう子しかり。
そこでふと思い出したのです。小山ルミの存在を。
2012年に一時ハマったこのシンガー。バタ臭い洋楽カバー歌謡曲を歌わせると天下一品だと思っていたのですが、記憶からすっかり抜けておりました。
これも機会だと、本アルバムを購入。
果たして、期待を裏切ることのない「歌謡曲なベンチャーズ歌謡」が12曲35分全開で展開されておりました。
張りのあるボーカル、時折パンチを効かせながらも、時には甘く、実に演技的な歌謡曲歌唱。それだけでもお腹一杯であります。
なによりもアレンジのイカすドライブっぷり。これですよ、これが70年代歌謡曲ですよ。
このアルバムが「カルト歌謡」扱いされていることが非常にもったいなく感じられる次第であります。
自分にとってはベンチャーズ歌謡の決定盤的アルバムになりましたよ。大方、予想通りに。