いともたやすく、ショパンの迷宮に入り込んでしまった。
ショパンの協奏曲は2曲しかないというのに、先程のアルゲリッチ、そしてこのフランソワの演奏を聴いていたら「これはもっともっと掘り下げるべき楽曲ではないか?」と思うに至ってしまった。
この2曲は、扱いがデリケートな楽曲なのではないかと。
ロマンティックに過ぎても、それは裏返せば退屈にも繋がりかねない。かといって、技巧に溺れても同様。中庸は間違いなく面白みに欠けるだろう。
これはまたしても、迷宮と言う名の沼にズブリと片足を突っ込んでしまったらしい。今度はショパンか。
正直なところ、もう助けて欲しい。これ以上沼に入り込むなんて、そんな途方に暮れることはもう沢山なのに!