音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

シューベルト: 交響曲第1番 / ブロムシュテット, シュターツカペレ・ドレスデン (1980/2020 SACD)

柔らかく滋味深いシューベルト。

最近になってようやくシューベルトに手を出せるようになりました。

これまでは、その特徴と言いますか、シューベルトならではの個性のようなものが自分にとっては見えづらく、分け入って聴く機会もなかなか無かったのですが、近年録音のホリガーによるシューベルトを聴いてから、そのとっかっかりがつかめるようになりました。

そのタイミングでの1980年前後のブロムシュテットとシュターツカペレ・ドレスデンによるシューベルトのリマスタ再発。

フルオケによるシューベルトがどのような音になるのか、興味を持って聴いた次第ではありますが、実にこれが上品な演奏。どっしりとした演奏でありながら、楽曲の軽やかさが殺されていない。

その「上品」と言う表現が最もしっくり来ると思いながら聴いた次第。滑りが良い演奏とも言えるかもしれません。

もしかすると、それはアナログ録音の高品質DSD化の恩恵を受けているのかもしれないのだけれども、それ以上に元の演奏が彫りの深い、考え抜かれたシューベルトなのではないかと思ったのであります。