音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第15番&第13番 / テツラフ・カルテット (2020 96/24 Amazon Music HD)

斬り込みが鋭いベートーヴェンの弦楽四重奏。

メリハリが非常に明確で、聴き手に油断をする隙を与えない。かと言ってヒステリックな演奏に陥らず、ゆったりと聴かせる部分では情感たっぷりに音を響き渡らせる。

一つ一つの楽器の音が現代的な音の出し方で、「今」の弦楽四重奏を解釈したものを提示してくれているように感じられる。ある意味ゴージャスな音の出し方とも言えるかもしれない。

手持ちの弦楽四重奏曲と聴き比べたくなるほど、快活、魅力的な演奏であることは間違いない。あうんの呼吸がしっかりと見える好演。