音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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日比谷野外大音楽堂公演 2019.9.28 / eastern youth (2020 DVD)

人が生きる原動力。その最もプリミティヴなものとは何であろうか。

個が個である理由。そこに純度を求めるのであれば、人はどこまで個でいられるのだろうか。

人は一人ではないと言われながらも、回帰するところは一人である。

たとえ誰かと何かを分かち合うときがあったとしても、どこかに帰るべきところがあるのならば、そこへはきっと一人で行くことになるのだろう。

一人であることを苛むわけではなく、一人であるからこそ、転んでも何度でも立ち上がる、再び歩き出すことも出来る。それは個であることの自由でもあり、また、深い悲しみでもある。

人が人と寄り添うことを否定するのではない。人と寄り添うことは、人はやはり一人の個であることを再確認する行為であるだろう。人が抱え続ける二律背反。

答えは掘り下げても分からない。分かる者などきっといやしない。

だからこそ、人は生きていることを確認しながら生きていく。

やがて帰るところに至るまで、人は確認し続け生きていく。