「夜中にベト5を聴きたくて その2」
せっかくなので、もう1枚何か聴いてみようと。
これまたあまり耳を通せていなかった、ヴァンスカ&ミネソタ管のベト5を。2004年録音。SACD。
料理をする際、臭みを取るためにネギを投入したかのように、クセのない、非常にスッキリとした、端正なベト5。上善如水レベル。これはスイスイいけますね。
これは私などでも分かることなのですが、21世紀に入ってからのベートーヴェン交響曲は明らかにスッキリ明瞭視界良好なのですよね。
かといってボディが軽いと言う訳でもない。フルオケとしての重みも感じられる。
その差はどこから生まれるのだろうか。
トルクの差、なのかな?イコール、演奏の推進力やフットワークの差。
もしくはバランス、なのかもしれない。セクションに主張を持たせすぎず、オケ全体としてのバランスを重視して演奏を整える。
もしかするとそう言うことなのかもしれないし、全くもって的外れなのかもしれない。
正直なところ、まだそこまでは分かっておりません。
そのような「次元の差」が見えてくると、クラシックはもっともっと面白くなるはず。