音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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ブルックナー:交響曲第4番 / ヴァント, ケルン放送交響楽団 (1976/2010 FLAC)

いつどこで買ったのかすら忘れてしまったボックスセット。

まだクラシックのかじりかけだった頃に「枚数が多いのに安い」という理由だけで買っているはず。ブルックナーなんて理解出来るはずも、いや、それ以前に1曲を聴き通すことすら無理だったはずなのに。

CDラックの中にちょこんと鎮座したままになっていたのに目が止まり、これを聴いてみようと。

これが実に澄んだブルックナー。このような素敵な演奏を持っていたのか、自分は。いや、持っていてよかった。美しいと表現するにふさわしい演奏。一切の濁りなし。いや、一点の曇りなし。

録音こそ少々コンパクトであることは否めないけれども、それが演奏の瑕疵を引き起こすことには全く繋がっていない。

そこまで理解出来るほどに自分は成長しましたよ。そこは自己満足してもいいところ。クラシックはかように奥深い。だから飽きない。どんどん掘り下げたくなってくる。罪深い存在だ。