音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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ブルックナー:交響曲第3番 / ヨッフム, シュターツカペレ・ドレスデン (1977/2020 FLAC)

このブルックナーは穏やかに水をたたえる湖面を滑り行く風であるかのような雰囲気で。穏やかなる時は長く、そして時折水面に波を打たせるかのように。

そのような第3番には多くは接していなかったな、などと思いながら。

朝方にブルックナーを聴くと、心がどこか厳かな気分になり、澱が沈んだ分だけ、心に去就するよしなしごとに思いを巡らせることが出来るような気がする。

移ろいゆく様々な思いは、浮かんでは消えてしまう本当に儚いものではあるけれども、それらと戯れる時間もまた贅沢なものであり。