なるほどと思いながら聴く。
牧歌的なこの第6番にて、ジョルダンとウィーン交響楽団の演奏を自分が気に入った、その本質のようなものが見えてきた気がする。
これまで聴いてきた第6番はウォームでアナログライクな音作りが多かったような気がするのだよね。
ところがこの組み合わせの第6番は精巧なディジタルで作り上げられたような、音量調整の美があるように感じられたのであります。
スムースなのだけれども、よくよく見ると音のポジションにブレがないような感覚とでも言いますか。
位置決めが明確であることから、聴く上でのストレスになる要素が少なくなる。音の流れが見えやすくなると言った利点が生まれるように感じられた次第。
これはきっと演奏もさることながら、録音技術の緻密さにもよるところも大きいのではないかと。
そのようなことを考えながら聴いておりました。