音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

チャイコフスキー:交響曲第5番 / パーヴォ・ヤルヴィ, チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団 (2020 CD-DA)

新年度1発目の音楽はこれで。

これまであまり自分の中に入ってこなかったチャイコフスキーの交響曲。わずかにかじった程度で、ぼんやりとした印象しか残っていなかったのだけれども、この組み合わせでの演奏を前にしてみると実に特徴的な楽曲であることが分かる。

暗く沈んだ場面から音は始まり、多くのソロパートが紡がれ、そして終結の華やかさへとつながっていく。

その展開の見通しの良さはおそらくパーヴォ・ヤルヴィの手腕によるところが大きいのだろうと。この人は音を整理するのが上手い。また、そのように聴かせるのが上手い。

だからこそ初めて聴くような曲においても、何がそこで演奏されているのかをつかむことができる。

今後もリリースされるこのコンビネーションでのチャイコフスキー。今まで深く分け入らなかった作曲家へのメスを入れさせてくれそうだと期待を大きく持った次第。