ふとしたことからこのディスクの存在を知り、中古にて購入。既に絶版だったので。
敬愛するゴーティエ・カピュソンによるドヴォルザーク。指揮がパーヴォ・ヤルヴィと来れば、これを聴かないわけにはいかない。
その演奏はと言うと、うっとり、の一言。ゴーティエ・カピュソンのチェロは端正で美しいことが基本なのだけれども、その基本を外さない、実に美麗なドヴォルザーク。男性ながら目をハートにしながら聴いておりました。
そして自分にとっては初めてのハーバート。これまたなんとも歌心のある、チェロをじっくりと歌わせるコンチェルト。
有名なドヴォルザークのそれと、比較的存在が地味なハーバートのそれとの対比によるカップリングではあるけれども、聴きごたえはイーブン。
パーヴォ・ヤルヴィの指揮もチェロを上手に引き立てるもので、オケも安心して聴くことが出来た次第。
これが絶版になっているとは何とももったいないことで。2008年の録音であることを考慮に入れると、早すぎたコンビネーションだったのかもしれない。