いつかは越えなければならない壁だった。いや、高くそびえ立つ山だった。
長い、暗い、歌曲。
三つ目が特に難関だった。歌物のマーラー。想像しただけでギブアップしていた。これまではね。今晩の自分はちょっと違うよ。
と言うことで、チャレンジしてみた。もちろんぶっ通しで聴いたわけではなく、ほぼ楽章毎に休みを入れながら。
結果、聴けた。聴けたよ。マーラーの2番なる山を乗り越えたよ。聴いてみれば実に格好いい曲じゃないか。マーラーがマーラーたるゆえんのような曲じゃないか。
これが聴ければ、もう、何でも聴けるような気がする。大人の階段もついでに登ったような気分。
もう2時だよ。寝ようよ。ハイになりすぎだ。音楽における躁状態とも言う。