ノルウェー2LレーベルからのSACD。ピアノと少女合唱団によって織りなされるクリスマスキャロル集。
日本はもう春だと言うのにクリスマスキャロルもなかろうと思わないでもないが、真夜中、音に没頭出来る世界が、この2Lレーベルが作り出すハイレゾリューショントラックスには存在するので。
クリスマスキャロルと言うことでもちろんホーリーなサウンドではあるのだけれども、それよりももう少し地に近い位置で歌われているような感覚。土着的な要素が随所に感じ取れるのだよね。
それは合唱団が聖なるものに見られる上澄みのみで構成されるのではなく、血の通ったものであるかのように捉えられるからかもしれない。もしくは即興的なピアノの演奏から引き出される印象なのかもしれない。
綺麗だけにとどまらない、どこか迫力めいたものまで感じ取れるこの音世界は、没頭するにはあまりにも贅沢な世界、そして時間であります。